鼻の地蔵さん

巨石に秘められた伝説

慶長4年、因島村上水軍の金山亦兵衛泰時は、捕らえた周防の高橋蔵人の娘の美しさに魅せられ、側女にしようとしましたが応じないので、怒り斬り殺しました。

それからというもの、夜になると娘の弾いていた琴の音が渚から流れ、娘の亡霊が泰時の身辺を悩ませました。そこで渚の岩に地蔵尊を彫り、娘を手厚く葬りました。

今ではこの地蔵さんが、地元の人々に「鼻の地蔵さん」と慕われ、傍ら小さなお地蔵様または小石を持ち帰れば子授け・安産・厄除など、女性の願いが叶うといわれています。

地蔵鼻は、古く要港として栄えた三庄湾の南を形づくる岬で、昭和32年、国立公園特地域の指定を受けています。

潮が満ちていると見られない地蔵様ですが、潮が引くとお地蔵様を拝むことができます。女性の願いを叶えてくれるといわれるお地蔵様にぜひ、一度お参りください。

願いが叶うと新しくお地蔵様を造り、持って帰ったお地蔵様または小石を一緒に持ってお礼参りする習わしが残っています。

※干潮の時間前後30分~1時間の間お参り出来ます。(その日の潮位によって参拝出来る時間の長さは変わりますのでご了承ください。)

足元が濡れており滑りやすいのでご注意ください。暗くなりましたら周りに灯りがないため真っ暗になりますので危険です。

海につかっている時はお参りできません。

鼻の地蔵のポスター

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村上海賊 海の関所 美可崎城跡

駐車場から、東側の山手、柑橘の畑を進むと美可崎城跡があります。ここからの景色は、海賊の関所を思わせる見晴らしで布刈瀬戸を行き交う船を眺めることができます。