因島村上海賊わたし探訪【2】地蔵鼻(鼻の地蔵)・美可崎城跡

こんにちは。『わたし』です。2月14日はバレンタインですね。自分チョコも買う派の『わたし』です。

今回の『わたし探訪』は『地蔵鼻(鼻の地蔵)・美可崎城跡』です。

地蔵鼻(鼻の地蔵)・美可崎城跡

地蔵鼻のお地蔵様。満潮になると半分ほど海中に浸かってしまう。

美可崎城は、航路に面した海域で、古くから海の関所として機能していた。郭跡や船隠しなども残っている。地蔵鼻は、戦国時代の石造物で美可崎城の武将と船で通りかかった娘との悲しい伝説を残す巨石に彫られた石仏である。【ストーリー構成文化財一覧表より】

このお地蔵様は、その昔、因島村上海賊に捕らえられ処罰された娘の霊を供養するために彫られたものです。また、今では『女性の願い事なら何でも叶えてくれる、ありがたい地蔵さん』としても信仰されているそうです。

現在、参道の一部でガケ崩れがあり、実際に行けなかったので、幼い頃の思い出話になりますが、夏休みで帰省すると、よく訪れた場所です。琵琶湖育ちの『わたし』には、幼心に海の水がしょっぱいのも、潮の満ち干き自体も、とてもミステリアスでした。いつも、親が引き潮の時間に連れて行ってくれ、自分の背丈よりも高い、大きなお地蔵様を見上げながら一周していました。その当時は、回りの岩場が整備されておらず、幼心に海に落ちそうでとても怖かったのを覚えています。

地蔵鼻は海を間近で見れますが、美可崎城跡からは、遠方の雄大な備後灘と瀬戸の島々を眺望出来ます。頂上まで少し険しい山道を5分ほど登ると鞆の浦や仙酔島まで、お天気の良い日には泳いで行けそうなほど近く見えます。昔、関所としての役割をしていたのも納得できる、見通しのよい場所にあります。

美可崎城跡から備後灘を臨む

ガケ崩れですが、今年の3月末までに修復工事を終える予定だそうです。前号の『恋し岩』の次は、お地蔵様にお願い事を叶えてもらいに行こう♪と、欲深い『わたし』です。

3月末には修復工事が完了予定。

〈わたし〉因島観光協会 新人 宮島 明子