因島村上海賊わたし探訪【1】~白滝山編~

今年は『”日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊”Murakami KAIZOKU”の記憶-』のタイトルで日本遺産に認定され、そのストーリーの全構成文化財42の内、因島には『因島村上家伝来資料群』『因島村上氏一族の墓地』『青木城跡』『青陰城跡』『長崎城跡』『白滝山(五百羅漢像)』『地蔵鼻(鼻の地蔵)・美可崎城跡』『椋浦の法楽おどり』『水軍鍋』と9つあります。

因島内の構成文化財について『わたし目線』でお届けしていきたいと思います。今月号から担当となりました『わたし』は、5年ほど前に関西から祖母の住む因島へと移住してきました。幼い頃から休みのたびに訪れ、親しみのある因島。しかしながら、因島の名所、歴史など詳しく知らない事ばかりです。そんな『わたし』ですが、よろしくお願いします。

白滝山(五百羅漢像)

白滝山の頂上付近からの眺め。美しい瀬戸内の島々と秋には紅葉スポットとしても有名。

白滝山は因島村上氏の村上吉充が青木城を築いたとき、この山を控えの要害として設定し観音堂を造営した。その後、柏原伝六は観音道一観と称し大石仏三尊像や、五百羅漢の石仏工事に着手した。一体づつ顔が異なる石仏は七百体ほどあり、松林と岩石の自然に溶け込んで独特の雰囲気を醸し出しています。【ストーリー構成文化財一覧表より】

いま現在、頂上までの表参道は一部がけ崩れがあり、残念ながら通行不可ですが、裏参道からは登っていただけます。裏参道は舗装工事がなされていて、とても登りやすく、また尾道方面の海を眺めながら登る事ができ、しんどい上り道も楽しく登れました。

その途中に1つ目の子授け観音があります。夫婦で一緒にお祈りすると子宝に恵まれるそうです。

1つ目の子授け観音。裏参道の途中にあります。

境内には、2つ目の子授け観音や、出産しているポーズの安産祈願像、力士「白滝」の石(恋し岩)など、女性には気になるパワースポットがたくさんあります。『わたし』は恋し岩に恋している、今日この頃です。

バックの紅葉と相まって魅力が深まる千手観音像。

〈わたし〉因島観光協会 新人 宮島 明子